中央アジア料理を食べる会へ行ってきました!(おいしい中央アジア協会「ユーラシアの薫りを楽しむ昼食会@Cafe des Soleils)

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こんにちは、Linです🌸

最近、松屋でジョージア料理のシュクメルリがヒットして話題になりましたが、聞いたこともない料理ってなんだか心が躍りますよね。

ジョージアという国はロシアとトルコの間に位置しているのですが、ジョージアからカスピ海を挟んで東側は「中央アジア」と呼ばれるエリアです。

この辺りでは遊牧民が騎馬を駆り、シルクロードを使って東西の文化交流の道となっていた歴史のイメージがあるのですが、実際に中央アジアってどんなご飯を食べているのでしょうか?

今回はレストランではなく、「おいしい中央アジア協会」さんの開催イベント「ユーラシアの薫りを楽しむ昼食会」中央アジア料理を食べる会へ行ってきました!

「おいしい中央アジア協会」は茨城県鹿嶋市を中心に中央アジア料理ファンを開拓する活動をされているようです。東京でイベントは久しぶりとのこと。

デザート以外の料理を調理をしてくれたのは酒庭伊織さん。横浜のイタリアンレストランで8年働いた後にキルギスへ青年海外協力隊として2年間働いた経歴の持ち主です。

ユーラシアといえば…なお料理をいくつかいただいてきたので、レポさせていただきますね!

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🌸中央アジアってどの辺りにあるの?

中央アジア(google mapで調べた地図)

中央アジアというからには確かにアジア大陸の中央にあるのだろうと想像できますが、具体的にどの辺りにあるのかちょっとGoogleで調べてみました。

中央アジアというと、いわゆるトルキスタンと呼ばれるエリアを指すことが多いようです。

「カザフスタン」「キルギス」「タジキスタン」「トルクメニスタン」「ウズベキスタン」の5カ国(西トルキスタン)、それから新疆ウイグル自治区は東トルキスタンと呼ばれています。

ウズベク人は周辺国の遊牧民と違い農耕化して長いので羊や馬の飼育に熟練しているためウズベキスタン料理は、肉の扱い方が特徴的です。

トルコ、タタール(モンゴル高原、シベリア、カザフ草原、東ヨーロッパのリトアニアにかけて活動した様々な民族)、モンゴルといった地域でのスパイスの使い方や、食べ方の影響を受けています。

🌸いただいた中央アジア料理

アチチュクサラダ

辛い酸っぱいサラダ アチチュクサラダ
アチチュクサラダ

まず最初にいただいたのはこちら。ウズベキスタンの代表的なサラダ、トマトときゅうりのサラダです。語源は「アチク(辛い)」「チュチュク(すっぱい)」です。

具材はトマト、きゅうり、玉ねぎで、味付けは塩のみのさっぱりとしたサラダ。

プロフやケバブなどの油っぽい料理と合わせて食べられる事が多いそう。

シンプル故に安心感のある王道料理。

ちなみに伝統的レシピにはきゅうりは入ってないようですね。

ディムリャマ

ディムリャマ
ディムリャマ

肉、ジャガイモ、玉ねぎなど野菜を使ったウズベキスタンの煮込み料理。

肉じゃがに似ています。

香草のディルやイタリアンパセリをトッピングして肉じゃがより優しい味。

ウズベキスタンではイスラム教徒が多いため豚肉は使わず羊か牛の肉です。

具材を鍋に折り重ねて無水調理しているとのことで、ジャガイモはほっくり。味付けは塩とクミンです。

ちなみにこの味、なんとなくクルド家庭料理「メソポタミア」で食べた「タワ」(野菜の煮込み)を彷彿させる感じ。(クルド家庭料理を食べに行ってみた。レポ「メソポタミア」参照)

ルーリャカボブ

ルーリャカボブとラザ
ルーリャカボブとラザ

ひき肉の串焼き。別名キーマケバブ。胡椒がピリリと効いた羊肉のつくねです。ルーリャはチューブ、カボブはケバブ。ロースト調理した(主に)肉料理です。

お好みでラザ(写真上部にある赤いソース)をつけて食べます。

ケバブといえば中東料理のイメージ(「アラビアンレストランでシリア料理ランチしてみた。」記事参照)ですが、結構広範囲で食べられていますよね。

ラザ

唐辛子の粉末、塩、油、ニンニクで作られる調味料です。

ロシアには見た目よく似た雰囲気の「アジカ」というソースがあるようですが、こちらはフレッシュの唐辛子、トマト、ニンニク、酢を使ったものでパンと肉に合わせて食べる用途のようです。ルーツが同じかと思ったけど、ロシアのアジカは砂糖が入っているようなのでおそらく全然違う雰囲気なのかなと。それよりもブータン料理に出てきたエゼ(エヅェ)の方が近いのかもしれないな、なんて考えちゃいます。(推測なので違ってたらごめんなさい!)

ブータン料理についてはこちらで書いています。

プロフ

プロフ
プロフ

プロフというのは中央アジアで最も有名な料理といえる炊き込みご飯

「ピラフ」とも呼ばれるお料理です。大量に簡単に作れるので結婚式の定番料理となっているんですね。

結婚式に出てくる料理というイメージではないですが、理由を聞くとなんだか分かる気がします。ヨルダンで言うところのマンサフに当たるお料理でしょうか?

(「ヨルダンの食文化や現在の状況についてzoomでお話を伺ってみました!」記事参照)

ちなみに薫りと味の決め手となるスパイスはクミンです。たくさんの油で牛肉を炒め、玉ねぎ、にんじん、クミンシードを炒めたところにお米と水を入れて、炊き上げます。

この会でいただいたプロフには、干しぶどうとひよこ豆が入っていて、うずらの茹で卵が添えられていました。

人参はかなり量が多く、レシピを調べてみたところ、お米と同じくらいの重さ分使うくらいたくさん使ったりします。

ハルヴァ

ハルヴァ(ウズベキスタン風)
ハルヴァ(ウズベキスタン風)

小麦粉、油、砂糖をフライパンで練りながら加熱して作るお菓子で、その香り高さから「スパイスの女王」と呼ばれるカルダモンを使います。ハルヴァはかなりの広範囲で食べられるデザートなのですが、実はハルヴァと言っても2種類のハルヴァがあって、バングラデシュからイランにかけてはプディング状のもの、ウイグル~モロッコで食べられるものは固形タイプのもの、と分かれます。

地域によって入れるものが違うのですが、イスラエルでは練りゴマ(タヒーナ)を使い、トルコではバターを使ったものとセモリナを使ったものがあり、アルメニアではフレッシュチーズを入れたりなど、様々なハルヴァがあります。

ウイグルで使われるスパイスはカルダモン、サフランで、油はひまわり油を使うことが多いです。羊の脂を使うレシピがあったり、インド辺りではギーを使うなど油脂も様々なんですね。

東京のインドと呼ばれる西葛西に、インドの生菓子のお店があるのですが、そこで置いていた「ガジェルハルワ」はニンジンと牛乳のプディングでした。(「東京のインド「西葛西」で珍しいインドの生菓子・伝統菓子を色々食べてみた!」記事参照)

ハルヴァに使用されるスパイス

サフラン、バニラ、カルダモンの3つはスイーツ作る際に使うスパイスで高級なもの。

サフランは赤い色をしていますが水に溶かすと香りと綺麗な黄色が出ます。

このスパイスはあやめ科の花の雌しべを乾燥させたもので、1グラムとるのに160個の花が必要とされる等、一度にたくさんの量が取れません。

また、イランが世界生産量の90%を占める産地だとか。

🌸飲み物

中央アジア料理を食べる会(おいしい中央アジア協会「ユーラシアの薫りを楽しむ昼食会」)ではオプションでワインがオーダー出来たのですが、私はアルコールがほとんど飲めないのでお茶をいただいておりました。

キルギス産のハーブティー(オレガノ、レモンバーム)をいただいていたのですが、実はキルギスではハーブティーを飲む風習はないそうです。

ウズベキスタンの飲み物って?

ウズベキスタンでは何を飲まれているのか?調べてみたところ、アルコールだとウォッカ、ビール、ワイン。ノンアルコールだと紅茶・緑茶などのお茶、あとコーヒーもあるみたいですが贅沢品という位置づけのようです。

中央アジアのエリアは文化的に東からも西からも影響を受けているので、実際に現地に行ったらおもしろそうだなと思っています。今回食べたお料理は一部だと思うので、何かの機会があれば是非色々と食べてみたいところです。

美味しい中央アジア協会のサイトはこちらです。色々なお料理を動画で紹介されているので見ていると楽しいです。

https://www.central-asian-cuisine.com

ちなみに会場になったのはこちらのお店。イベント以外でも雰囲気の良さそうなお店で居心地良かったです。

カフェデソレイユ外観(Cafe des Soleils)
カフェデソレイユ外観(Cafe des Soleils)

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Lin🌸

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