「ドレス・コード?ー着る人たちのゲーム」展に行ってきました!@東京オペラシティ

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🌸10 誰もがファッショナブルである?

ヴェトモンのショーヴィデオを流している壁面の展示室には、異素材ミックスのスタイルによる展示が広がります。グッチ(アレッサンドロミケーレ)、ユイマナカザト(中里唯馬)の7色フィルムを組み合わせた衣服、ヴィンテージ風の生地を繋げたマルタン・マルジェラのドレスなど一つ一つが個性的。

ルイヴィトンはロココの男性スーツをメタリック・カジュアルに、コムデギャルソンは18世紀の女性用宮廷服を再解釈したドレスを展示しており、(イノサンの展示へ繋がる)素材を変え、形を変えていきながらファッションは繰り返されるのでしょう。

次は壁面展示。都築響一「ニッポンの洋服」です。

都築響一「ニッポンの洋服」ヤンキーファッション、北九州市の成人式、映画「下妻物語」で話題となったロリータなど
都築響一「ニッポンの洋服」

ヤンキーファッション、北九州市の成人式、映画「下妻物語」で話題となったロリータ、クラブ、お水ファッション、ラバー(ゴム)フェティッシュパーティ、地下アイドル、ダッチワイフなど日本ならでは(?)のファッションの様子をカテゴリーに分けて壁に展示したエリアです。お洒落はさておき、日本の風俗というか細分化されたコミュニティ文化のようなものを見て目がチカチカするコーナーでもあります。

装いというものがここまでバラエティ豊かに細かく発展してそれぞれのカラーがこんなにも独立して主張する国というと日本くらいなのではないでしょうか?(ロリータやラバーファッションは外国にもありますが…)

🌸11 ファッションは終わりのないゲームである?

この細長い部屋の展示は、「ひびの、A to Z」マームとジプシー主宰・藤田貴大(演劇作家)による作品です。

「ひびの、A to Z」マームとジプシー主宰・藤田貴大(演劇作家)
「ひびの、A to Z」マームとジプシー主宰・藤田貴大(演劇作家)

Chapter.1から3まで、アルファベットのAからZまでの一文字ずつに合わせて架空のキャラクターを設定し、各キャラクターが朝起きる時のストーリー、ベッド周りにあるもの(ぬいぐるみなど)、洋服の写真がAからZまで壁にずらっと並んでいます。それに合わせて各キャラクターの会話が書かれたAからZのカードが展示されており、カードは好きなものを持って帰れるという仕様でした。さすが演劇作家さんらしく、舞台美術とか脚本みたいな展示の雰囲気で、構成が面白かったです。

ちなみにChapter.3の洋服ですが、これがなかなか個性的なファッションブランド(ヘルムートラングなど)が並んでいて(結構好き)、1文ずつ載せられたストーリーと一緒に結構見入ってしまう感じでした。

🌸12 与えよ、さらば与えられん?

precog所蔵、チェルフィッチュによる映像作品《The Fiction Over the Curtains》2017–18年の上映が最後にあったのですが、なんと40分の作品。私は最後の5分程度だけ見たのですが、「服を下さい。あなたの着ている服を。投げてください」と裸の男が訴えているシーンが上映されていて、(全裸ではなくジーパンを履いていたのですが)妙に滑稽というかシュールな感じが面白そうな作品ではありました。ここまで結構見入ったので足がクタクタになってしまったので、椅子があったら良かったですね。

🌸ギャラリーショップ

ギャラリーショップには今回の展示の図録、フランス宮廷服のイメージの刺繍ボタンバッジ、クッキー(売り切れだったのか買えませんでしたが…)などがありました。服飾史の本や民族衣装の本など、服好きな人にはなかなか素敵な書籍も。

↓↓私は民族衣装の本を購入したのですが、これ良かったです✨✨↓↓

コロナで全然出かけなくなってしまい、ファッションを着飾る意味というものが何か分からなくなるような日々となっていますが、最初から最後まで興味深い展示でした。面白かったです。

Lin🌸

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