こんにちは、Linです🌸
2020年の2月。
コロナウィルスの流行で中国からの観光客が激減している京都に、別にこのタイミングを狙った訳でもなんでもなく数ヶ月前から計画していた節分祭りを満喫する旅(東京→京都)へ行った時の話です。
節分というと、豆撒いて家で豆食べて恵方巻き食べるだけの過ごし方しかしたことなかったんですけど、
神社さんによってはいろんな催しがあったり限定の御朱印なんかもあって面白いイベントなんですよ。
🌸弾丸旅スケジュール
スケジュールですが、夜行バスで2月2日の朝に京都へ行き、2月3日の夜に夜行バスで東京に帰るというなかなかの弾丸旅行。
わたしは看護師をやっているのですが2月1日は日勤ではなく夜勤明け。
つまり朝まで仕事をした後、昼間に少しだけ昼寝をし、その夜の夜行バスで現地入りして友人と合流という勢いに任せたスケジュールです。
さてそんな勢いに任せた節分巡り、実に10箇所の寺社を回るという怒濤の移動量。
ほぼほぼ京都に詳しい友人について行っただけなんですけど、いやはや濃厚な2日間でした。
🌸節分祭の神社巡り(10箇所)
では実際に行ったルートの順にご紹介していきますね。
商売繁盛、五穀豊穣!早朝の伏見稲荷大社(伏見区)
まず京都駅に着いたのは朝の6時。
この日の日の出は6:55頃だったので(確か)真っ暗です。
で、早朝からあいてるカフェが何軒かあるはずと思い込んでいたら、その時間に駅付近であいていたのはマクドナルドのみ。
見ると高速バスで移動してきたと思われる人が店内にどっちゃり。
「うわ~~失敗したあああ!」
マクドナルドは嫌いじゃないけど寝不足の朝に入ってゆっくりできそうなきが全然しない…。
とりあえず夜行バスで最後のトイレ休憩を取ったのが4:50で、そこで目が覚めた私はおにぎりと野菜ジュースを飲んでたもんですから、
もういいや、カフェは諦めた、早朝ならではの京都を楽しもう、と思い立って伏見稲荷へ向かいました。
京都駅からだとJR奈良線で「稲荷駅」まで5分くらいで移動できるんです。といっても早朝なんで本数がめっちゃ少ないです。
伏見稲荷は24時間入れるパワースポット(伏見稲荷大社公式サイトはこちら)ですが朝8時頃から観光客が増え始めるので、早朝の参拝は狙い目。
ただし御神籤を引いたりはできますが、御朱印は朝8時30分にならないと貰えないので要注意です。
節分なので節分の豆も売っていましたが、豆まきは別の神社で参加する予定だったのでここでは購入せずお参りのみ。
早朝に行ってみて思ったのですが、やはり人も少なく空気が綺麗なので凄く良かったです。
ただ千本鳥居の前でずっと写真を撮り続けている男性がいたので思ったように写真が撮れなかったのですが、諦めて先に進み、帰ってきたらまだその場所で写真撮ってみえたのでビックリ‼️
…どうしても撮りたい絵があったんでしょうね…。
伏見稲荷大社は山頂まで登ると2時間以上かかります。
というわけで、おもかる石(願い事を祈って持ち上げようとした時、思ったより軽ければ願いが叶うといわれている石)のある奥社奉拝所までの参拝にしました。
友人との合流は朝9時の予定だったのでコメダでコーヒーを飲んでから京都駅へ。
地下鉄・バス二日券を購入
先に京都駅に到着していた友人は準備が良くて、バスと地下鉄が2日間乗り放題のカード(1日分は900円、2日分だと1700円)を購入していてくれました。感謝。
このバスカード、京都バス、市バス、地下鉄が京都市内の均一料金区間は乗り放題という優れもの。(指定されている区間についてはこちらの京都市交通局サイトページを参照)
神社、寺はかなりの範囲でたくさん散らばってあるため、京都市内を縦横無尽に移動できる神のカードです。いやほんと。
ちなみにバスのみ乗り放題のカードもあって、こちらは1日分600円。(指定されている区間については公式サイト参照)
これらの交通カード購入場所は京都駅バス案内所、市バス・地下鉄案内所、定期券発売所など。
バス車内でも販売しているようですが売り切れもあるようなので、別の場所で買うのがおすすめ。均一料金区間で1回乗車すると220円とかなので、3回乗れば元が取れます。
縁結びと交通神社の須賀神社(左京区聖護院)で懸想文
友人と合流して向かったのは須賀神社。(京都市観光オフィシャルサイトはこちら)では節分の2日間、懸想文売りがあります。
懸想文売りとは?
懸想文売りというのは、烏帽子をかぶり水干(すいかん)という装束を着た二人の男性が梅の枝を担ぎ、懸想文(1500円)を売っているという不思議なイベントです。
ところで懸想文って何ぞや?これは現代で言うところのラブレター。つまり直訳するとラブレター屋さん。
困窮した貴族が字の書けない庶民の代わりに代筆でラブレターを書いていたというのが起源だそう。
懸想文売りは節分の2日間のみあるのですが、縁談や商売繁盛などの願いを叶えてくれる符札で、恋文に似せて縁起を祝う文が書いてあります。これを買えば良縁に恵まれるとのこと。
節分限定御朱印と通常の御朱印
須賀神社さんでは懸想文以外にも、入り大豆3粒が入った豆茶や、150円の須賀多餅、福豆投げ、魔除劔(まよけのつるぎ)といった節分イベントが色々とあるのですが、
ここでは懸想文購入とお参り、御朱印だけいただいて次の神社へ移動。
縁結びと安産・病気平癒の熊野神社(左京区聖護院)で新しい御朱印
熊野神社(京都観光オフィシャルサイトはこちら)、御祭神は我が国初の夫婦である伊奘諾尊、伊弉冉尊、天照大神など国生みの神様方。
見開きの新しい御朱印がいただけるようになったので、いただいてきました。
片面の八咫烏も気になりましたが、「国生み」御朱印にも八咫烏が飛んでおり綺麗だったのです。
書き置きのみなのが少し寂しいところですが、凝ったデザインなのでその場で描くのはなかなか難しいかも。
仕事運上昇・出世開運、金運アップ!満足稲荷神社(左京区東大路)でお稲荷さんのおみくじ
満足稲荷神社(公式サイトはこちら)御祭神は倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)。
豊臣秀吉が御利益に大変満足したことから満足稲荷神社と名付けられました。
境内には末社があり天照大御神、大国主大神(縁結び)、猿田彦大神(交通安全)の御利益があるほか、磐座「岩神さん」(学業成就・病気平癒)や御神木「もちの木」(樹齢400年のクロガネモチの木)もあります。
お稲荷さんが好きなので、個人的には推し神社。お稲荷さんの形をした御神籤を引いてみたりなど。
可愛いお稲荷さんが沢山…素敵です お稲荷さんの中に御神籤が入っています
節分用の豆が升入りで売っていたので買おうか迷いましたが、御神籤と御朱印だけにしました。(ちょっと後悔)
京都のパワースポット通称「祇園さん」八坂神社(東山区祇園町)で福引豆と豆まき
お次は八坂神社(公式サイトはこちら)、御祭神は八岐大蛇を退治して櫛稲田姫命と結婚した素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
素戔嗚尊は天照大御神の弟です。また社殿の下には池があって龍が住むという言い伝えがあります。
東西南北、京都の地を守る四神相応の神社のなかで「東」を守る神社にあたります。
東をあらわす「青龍」に祈願する「青龍祈願」では本殿下の龍穴で清められた青い石がもらえるのですが、家の中心より東に祀ると福を呼ぶとのこと。
八坂神社は大国主命を祀る縁結びのスポットでもあるのですが、わたしが行った時は大国主社が修復中でお参り出来ず。2020年の3月には参拝出来るような感じでした。残念。
他にも美御前社の前には「美容水」と言われるご神水が湧き出ていたり、色々な御利益がたっぷり詰まった神社です。
福引き豆の購入 舞楽奉納
こちらでは福引き豆を購入。一口300円で豆付きの福引きが出来ます。
こちらの福引きは豆を購入してすぐに商品引き換えで、わたしがもらったのはレトルトのカレーでした。笑
カレー好きなのを八坂神社の神様にも把握されているようで光栄です。
境内の舞殿では決められた時間、何回かに分けて豆まきが行われるのですが、節分際前日から舞踊奉納や舞楽奉納などもありなかなか楽しい。
豆まきはなかなかキャッチするのが難しく、結局近くに落ちた豆の袋を拾うしか出来ませんでした(笑)
壬生寺(中京区)で壬生狂言
神社巡りなのに突然お寺が挟まってきてすいません(笑)
こちらの壬生寺(公式サイトはこちら)、節分会の前日と当日の2日間、参詣者の厄除・開運を祈願し壬生狂言の「節分」の上演が1日8回あります。
お寺の境内で狂言を観る機会なんてなかなかないですよね。
ちなみに写真撮影は禁止なので写真はないですがなんとも良い雰囲気。
狂言なのでセリフは全然なく動きもゆったりしておりまして。若干眠気が出るのは仕様です(笑)しかし日本古来のユーモアに触れられて面白い。
壬生寺ではほかに厄除け護摩祈祷、昇殿特別祈祷、厄除け札、上がり守り(だるま)の授与があります。
また、節分会の期間中には素焼きの「ほうらく」に家内一同の年齢や願い事を書き奉納すると4月の壬生狂言「ほうらく割り」の演目中に割られるというイベントが。
災厄を落とし願い事が叶うと言われています。
壬生寺の御朱印
左から歯薬師、壬生寺、節分厄除限定の御朱印(なぜかでかい)
厄除け・疫病払いの梛神社・隼神社(中京区)で節分限定御朱印
壬生寺の近くに元祇園社である梛神社・隼神社(公式サイトはこちら)という神社があるのですが、限定御朱印が美しいと評判の神社です。
梛神社は八坂神社の古址にあたるため以前は祇園社と呼ばれていたそうです。
いただいた御朱印はこちらです。
隼神社の節分限定御朱印
厄除け開運の吉田神社で福豆
吉田神社(公式サイトはこちら)では、節分前日の8時からは疫神祭、18時より平安時代から宮中で行われてきた古式による追儺式があります。
「鬼やらい」といって盾と矛を持った方相氏が青・赤・黄の3匹の鬼を追い詰め退散させる催しです。
節分当日には23時から火炉祭、4日の後日祭では13時から福豆の抽選会があります。
追儺式に行こうと思っていたのですが、かなり渋滞して混むのでおそらく見えないだろうという事で、夕飯を食べてからお参りに行くことにしました。
夕飯に行ったのは日本に1軒しかないスロベニア料理「ピカポロンツァ」さん。
実は結構吉田神社から離れてますけど興味のある方はぜひブログ記事「日本に唯一のスロヴェニア料理レストランへ行ってみた。レポ」を(笑)
到着したのは20半過ぎ。
吉田神社の前にある露店が凄い並んで煌々としており、ここが渋滞するというのは中々凄い状態なんだろうなと。
ここでも福引き豆を購入。
こちらの福引き豆、景品がかなり豪華で、特賞には車が出たりします。
4日の抽選会の結果(公式サイトで発表される)、2020年の今年は2月20日までに取りに行かないといけなかったのですが、わたしが購入した福引き豆は擦りもしなかったので京都に行く手間はありませんでした(笑)
こちらの吉田神社、本宮でのご祈祷で巫女さんが二人、剣を持って舞う姿が見られとても良かったです。(写真は静止画・動画とも撮影禁止なので写真はありませんが)
また、奥には全国の神々を祀る大元宮(重要文化財)や、料理の神様、お菓子の神様などのお社があります。
学業成就の北野八幡宮(上京区)と梅園
2月3日の節分当日は北野天満宮(公式サイトはこちら)へ。
菅原道真公が御祭神で、御利益は学業成就です。
天神様の使いなので境内には牛の像があちこちにあります。青銅やコンクリート、天然石などで作られた「なで牛」は頭を撫でると「頭が良くなる」と言われています。
また、なで牛の同じ部位をなでてから自分の悪い部位をなでると病が回復するとも言われています。
10時から節分祭があり奉納行事は13時からとのことだったので10時前には神楽殿の前で待ち構えていたのですが、いっこうに始まらず…良く観ると横から本殿に向かって白い装束の御一行が。お祓いをして本殿の中に入っていってしまいました。
あれ…これ、もしかして「北野追儺狂言」と舞妓芸妓による日本舞踊奉納、豆まきは13時からですか…?
梅園へ
梅園 梅園でいただいたお茶
この日の時点ではかなり暖冬だったため早咲きの梅を見に梅園へ。早咲きの梅が見頃とのことでしたが、もう少し咲いている時期の方が綺麗だろうなという印象でした。
梅園はなかなか広くて見応えのある作りです。
満開の時期には梅の香りでいっぱいなんだろうな。
ちなみに神楽殿の前で3時間も待つのは辛い…と思って、結局、梅園に行った後はランチに行ってしまいました。
雰囲気の良さそうなイベントだっただけに悔やまれますが仕方ないですね。またいつかリベンジしたいところ。
ちなみに北野天満宮では節分限定の災難除け守り札を購入。それと御朱印をいただきました。
北野天満宮の御朱印
通常版の御朱印を。
厄除け、八方除の上賀茂神社(北区)で豆まき
ランチの後は上賀茂神社へ。(公式サイトはこちら)
京都で最も古い神社で、賀茂氏の氏神を祀る神社。
御祭神は賀茂別雷大神で、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)というのが正式名称です。
国宝2棟と重要文化財41棟を含む敷地はユネスコ世界遺産に登録されています。
こちらの清めの砂が住宅の厄除けや浄化に絶大な効果があるという噂があります。
豆まきはやっぱりうまくキャッチ出来ず、近くに落ちた豆袋を拾っていただくという結果に。取れない人も居たのでもらえただけでもありがたい。
本殿の参拝に行くと巨大な矢があってびっくり。京都の一番古い神社というだけあって建物の作りが渋いです。
ちなみにここでは八咫烏の形の御神籤を引いてみました。
え、御神籤引きすぎ…?いやはや、こういうの弱いんですよね。
あと良い香りのお守りも購入。
ピンクと緑の2種類があり、香りもそれぞれ違う香り。また、梅の枝の授与があり、夜行バスの弾丸旅行のくせにいただいてきました(笑)
上賀茂神社の神馬 八咫烏の御神籤
豆まきが終わり、敷地内で開催していた手作り市で買い物をして、神社を後にしました。
節分の寺社巡りはここで終了。
あとは京都で買い物したりご飯を食べたり。夜中の23時半発の夜行バスで東京に戻りました。
ちなみに時期的にバレンタインが近いということで、京都の美味しいチョコレートについても記事に書きました!ご興味のある方はこちらへ(「京都の美味しい・お洒落なチョコレート屋さん5選」記事)
2日間、楽しかったです。
一緒に回ってくれた友人に感謝〜!
Lin🌸