こんにちは、Linです🌸
ブレインクリニックでQEEGを受けた後、やはり心理検査を受けて診断をつけてもらおうと大人のADHDを診てくれるクリニックを受診しました。
私自身が精神科の看護師をやっているのでなんだか変な感じではあるのですが、やはりちょっと自分の中でも治療したほうがいいんじゃないかってことで受診を決めました。
そこで診察→心理検査→診察でストラテラが処方されたので、飲んでみた効果などを書いてみます。
🌸発達障害専門クリニック受診
最寄りの沿線で「大人のADHDが診れるクリニック」をネットで検索。なんか良さそうな診療所を発見。
というわけで受診してきました。
生活歴、生活上の困りごとなどを聴取、診察。
問診からだけで判断はできないので、心理検査のオーダーが出ました。
🌸心理検査
心理検査ではWAIS-Ⅳ(ウェイスフォー)、ASD/ADHD診断検査、心理状態を調べる描画検査を。
なかなか予約が取れず、2ヶ月かかりました…
というのも私が行こうとしていたカウンセリングルームは毎月、次の月の検査予約を決まった日の決まった時間に受付開始となるシステム。
その日にすぐ予約をとりにサイトを訪れないとあっという間に埋まってしまうという…
9時開始で13時までなので、夜勤明けでは行けない(9時上がりだから)、休みの日で探すと日祝は向こうが休みだったりで意外と合わない…
9月の受診だったのが心理検査は11月月末でした。
9時開始で13時まではかからなかったのですが、確かにボリュームはありました。(夜勤明けじゃなくて正解)
WAIS-Ⅳ
心理検査のWAIS-Ⅳでは知能検査での能力の凸凹を調べ、カテゴリー別で点数差が20以上あると発達障害圏が疑わしいというものです。
カテゴリーは「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の四つ。
(発達障害支援サイトのkaienさんの記事がわかりやすいかも)
私の結果では点数差が10以内なので能力の凸凹が少ないのですが、ASD/ADHD診断検査ではやはりその傾向があるという結果。
家族歴からも「治療していい状態」との判断でした。
家族歴というのは親族や同居者の治療中の病気、既往歴のことです。
身体を診る科だけでなく精神科においても影響が強いものであるため、家族歴は聴取必須なんですよね。
体の病気と違って必ずしも同じ疾患名がつくわけではないのですが…
うちは親族に統合失調症、躁鬱といった精神疾患の患者がいたので、家族歴というか生育環境的にも十分あり得る感じなんだと思います。
IQについて
WAIS-Ⅳの結果ではIQは問題なしだったわけですが、不注意等で実害があるわけですから生きづらさは別の問題であります。
(受診に至ったADHD症状についてはこちらの記事に書いています)
忘れっぽさなどをなんとかするためにボードが付箋だらけだったり工夫はしているつもりなんですけど、情報量が多くなるとパニックになるのでやはり頭の中を整理したいところ。
ちなみに同居の親族がASD系で物を捨てられないので、家の中で発狂しそうになります…
私自身が掃除苦手なので物を増やして欲しくないのですが、これもなかなか難しいものがあります。
ちなみにその親族はおそらくかなりIQが高いのですが、ASDの治療薬とかがないので受診もしないみたいです。
WAIS-Ⅳの知能検査は上限が160だかだったので、IQ的に高いと感じる人が受けるテストはまた別のものなのかも…
最近では子供のWAIS-Ⅳの点数を上げたい親が、受験問題みたいに傾向と対策で粘って高得点を目指すみたいなのもあるようですね。
そこまでしたい気持ちは全然わからないです。正直。
MENSAに入れたいのかなあ。
🌸ADHDの内服治療とは
ADHDの治療薬としては他の精神疾患の薬のように選択肢が多くはないのですが、最近では少し増えてきています。
メジャーな薬といえば、下記の3つ。
・ストラテラ(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬):不注意、多動、衝動性全てに効果があるが、効き方がマイルド。
・インチュニブ(選択的a2A受容体作動薬):多動、衝動性、反抗的な感情に効果が高い沈静系。
・コンサータ(中枢神経刺激薬):特に不注意を改善。他にも多動、衝動性全てに効果がある。オン・オフの効果がはっきりしている。
第一選択薬がストラテラなので、ストラテラが処方された訳です。
ちなみにストラテラが効果なければインチュニブが次の選択肢になる流れだったようですけど、インチュニブは副作用に20%発現率の低血圧があるのでおそらく私は飲まないほうが良さそうな気が。
徐脈になるインチュニブに対してどちらかといえばストラテラは頻脈になりやすい(血圧が上がる)感じ。
ひどい時は血圧80〜90くらいまで下がる私にはちょうどいいのかもしれません。
コンサータは覚醒作用にダイレクトで、多分立ち位置的にはリタリンと近い感じかな。
以前リタリンはうつ病とADHDにも処方されたりしていましたが、覚醒剤的な遊びに不法で使用されていたことから現在は処方がナルコレプシーだけになっている薬です。
そんな立ち位置に近いコンサータは医師が誰でも処方できる薬ではないので、もし処方が必要なら資格のある医師に主治医が変更される流れになります。
覚醒系なので副作用は不眠18.2%、食欲減退が40.8%、体重減少も16.4%ありますね。怒りっぽくなるという噂もあります。
🌸ストラテラを飲んでみて
まずは朝食後に40mgからストラテラが処方開始となりました。
薬価が1錠308円と高価なのでジェネリックで処方してもらいました。
当時、引っ越しのストレスが強く不眠があったりしたので、正確に効果が評価できないということで先生に言って一時中断。
1週間ほどして生活が落ち着いたのでストラテラが処方再開。
飲んで1〜2時間すると頭が冴えて、考えのまとまり方がすごいですね。
ただ同時に吐き気が結構出ます。
🌸実際にでた副作用
薬品情報によると31.5%と高確率に発現する副作用に悪心があります。
次に19.9%で食欲減退、それから頭痛(15.4%)、傾眠(15.8%)というのが出やすい副作用。他によく聞くのが動悸、口渇など。
痩せる?
ストラテラが処方されて実際に3〜4ヶ月で8kgほど体重減少しました。
薬の作用機序的に、ノルアドレナリンの再取り込み阻害作用というのが考えられているため、空腹をあまり感じずに注意力が増すという感じのようです。
Fight & Flighten(闘うか逃げるか)っていう状況に置かれた脳の状態らしく、不注意があるADHDには効果があるんですね。
効かない人もいる
ストラテラが処方された後、飲み始めて6週間〜8週間かけて血中で安定してくるので、利き方が緩徐です。
40mgから開始して、80mg(マックスなら130mg)まで増やしていきます。
効いているのか効いていないのかどうなのか…みたいな感じになるかもしれません。
80mgまで増やして現在、4週間が経過したところの状態についてですが、
私の場合はソワソワが減ったのと、不安によるパニックが減りました。やりたくないことも腰が重いながら落ち着いて対処できる場面が出てきたというか。
あと訳もなく死にたい気持ちがブワーッと出てきてしばらく囚われる状態がほぼ無くなったので、これもよかった。
不注意の改善については今ひとつ分からないのですが、見る予定がなかった映画を部屋で流されても注意力が向き多動も少し減ったように思います。
ストラテラが処方されてすぐは昼間の眠気が少し強かったり、嘔気が強くて辛い時もありました。
急に食事への興味が失せてしまったのはびっくりしましたが、手持ち無沙汰になった時に四六時中つまみ食いしてしまう悪癖が解消されたので正直ホッとしました。
空腹というより、ソワソワして落ち着かないという理由で食べていたため、このまま行くと生活習慣病になっちゃう可能性が高かったのです。だから体重が落ちて安心。
実は夜勤明けに帰宅後寝れずにソワソワして菓子パンを5個くらい食べたりしてた(医療関係者と思えない食習慣…)ので、HbA1cが5.9まで上がってしまっていたのです…
ただでさえ膠原病の治療薬(ステロイド)が開始したら一時的には確実に糖尿病と言われてましたし。
ストラテラ内服で気をつけたいこと
色々ブログなどを読んでいると、食事への興味が失せてしまい摂取カロリーが1日に1000kcal行かなくなるようだと、しばらくしてから急にリバウンドする可能性が高そうですね。
食欲低下の副作用に体が慣れていくので、必要なエネルギーが取れていなかった分、肉体が急に食べ物を欲してくるからと思われます。
食べたい気持ちがわかなくても、1000kcalは少なくとも摂取しましょう。
健常者がストラテラを内服したら?
ストラテラは「痩せ薬」としてスマートドラッグ目的での使用をする人がいたようですが、健常者がストラテラが処方されてもないのに手に入れて内服したらどうなるんでしょうね?
ADHD的にはありがたい薬なので、あまり変な使い方をする人には出てきてほしくないのですけど…
Lin🌸