あけましておめでとうございます、Linです🌸
2019年の11月、品川にある原美術館で現代美術作家の加藤泉さんの展覧会を見てきました。
「加藤泉ーLIKE A ROLLING SNOWBALL展」(原美術館@品川)会期は2019年8月10日(土)ー2020年1月13日(月祝)です。
原美術館は県立や国立などの美術館と違い、個人宅(実業家・原邦造邸)に原俊夫氏が設立した私立の現代美術館。建築設計をしたのは服部時計店、東京帝室博物館原案、第一生命館などを設計した近代日本の建築家・渡辺仁氏(1887年ー1973年)です。
美術館として開館したのは1979年ですが建物自体は戦前のものなので、老朽化とバリアフリーの問題で2021年1月11日に閉館となっています。
↓原美術館公式サイト↓
白い壁、螺旋階段、テラス、庭の雰囲気など戦前のモダニズム建築に漂うレトロさと新しさの同居した雰囲気がすごく好きだったので残念なかぎりではありますが、閉鎖後は群馬県渋川市に姉妹館の原ミュージアムアークを「原美術館ARC」と改称し集約するそう。
少し遠くなりますが伊香保の方なので、温泉に行く際に訪れるのに良いかもしれません。(箱根の彫刻の森美術館のように)
🌸加藤泉さんについて
加藤泉さんは1969年島根県生まれの現代美術アーティスト。
絵画と立体作品、彫刻で、作風はアフリカの原始プリミティブアートを彷彿とさせる力強い線と原色の色使い。
幼児~胎児のようなバランスの人間の姿に宇宙人のような不気味さと可愛らしさが同居しているような印象で、見るものを惹きつけます。
↓加藤泉さん公式サイト↓
私と加藤泉さんの作品の出会い
彫刻の森美術館
私が加藤泉さんの作品に初めて出会ったのは箱根の彫刻の森美術館(8年ぐらい前かな?)で、観光地の美術館か~とあまり乗り気ではなかった気持ちが一気に吹き飛んだのを覚えています。
高橋コレクション展 ミラーニューロン
次に出会ったのは、東京オペラシティで2015年に開催していた展覧会「高橋コレクション展 ミラーニューロン」です。
精神科医の高橋龍太郎氏が収集した現代美術のコレクション展だったのですが、草間弥生、船越桂、名和晃平、合田誠など約140点の魅力的な展示があり、わたしのアート巡りの中でトップクラスに良かった展覧会でもありました。
精神科で働いているだけあって、やはり自分が好きな系統はこの方面なのかなと再認識したものです。
(とはいえ印象派などクラシックな絵画も見に行ったりします笑。アート、デザインの全般が好きなので)
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🌸原美術館 LIKE A ROLLING SNOWBALL展:1階
美術館の玄関を入ってすぐの壁に加藤泉さんの作品が天井からぶら下がってお出迎えです。(サイズが小さいのと、こそっと展示されている作品なので、実は入館した時に気づかず帰りに気づきました笑)
入館料とチケットの仕様
入館料は大人1100円。
美術展の規模としては大きくはないので少し安目なのですが、この建物で開催される美術展という価値は大きいので喜んで払ってしまう額であります。(ちなみにミュージアムショップやカフェの利用でも入館料が必要です)
チケットには相互割引スタンプが置いてあり、原美術館は黄色、原ミュージアムアークが青色のスタンプ。両方行くと2種類押せてなかなか可愛い感じになるのですね。(写真参照)
原美術館では新作30点が、ハラミュージアムアークには初期作から近作の140点の展示ということで、加藤泉さんの25年にわたる作品の軌跡がたどれるというもの。
群馬県がもう少し近ければ行きたかったな。
LIKE A ROLLING SNOWBALL
人生は転がる雪球のようだ。
雪はもちろん、雪の下の土や、葉っぱや、ゴミ、
すべてひっくるめて回転していく。
汚れたり、割れたり、いびつな形になっても、
遠くから見ればキレイな球体だ。
そして最後はとけて、水になり、土にかえる。
たぶん、僕は今後もアーティストとして生きていく。
すべてをひっくるめて回転していくのだ。
加藤泉
チケット購入して最初の部屋は吹き抜けのホール。ここに展示されている大きな作品は撮影禁止なので写真はありません。
1階の廊下には比較的小さめの油彩と版画が並んでいます。廊下の奥にはカフェがあるのですが今回は利用せず。
しかし光が多く入り中庭の緑の芝生が眩しい雰囲気の良いカフェなので、ここでも閉館が惜しまれます。
1階奥の展示室
1階の奥の部屋には女性と男性、子供の形をした彫刻作品が3つ並んで手を床に置いて座っています。各彫刻はプリミティブな原色に塗られ、頭の上にはフィギュアがたくさん生えています。面白い。
室内には他に油彩作品が5点ほど。
扇型にゆるくカーブしたフロアには両端の2箇所の窓から入ってくる外の光が白い壁に反射し、間接照明みたいに明るくぼんやり光って奥行きを感じさせる空間となっています。
さらにその奥からは大きな窓から庭が見えるのですが、床の上に寝転ぶ作品、さらに庭にも小さな作品が2つ。
木の幹に挟まっているのとか、可愛すぎる!
「加藤泉ーLIKE A ROLLING SNOWBALL展」
次は2階へ。
🌸原美術館 LIKE A ROLLING SNOWBALL展:2階
階段の展示
壁にかかった大きな作品を見ながら階段を上がると、螺旋ではないですが3階に向かってカーブした作りの階段の足元にまた作品が寝そべっています。
上を見ると格子状に作られた窓の中にも作品が。素敵。
「加藤泉ーLIKE A ROLLING SNOWBALL展」
2階に上がって左手、あと3階には別の作家さんの作品があり撮影不可なので写真はなし。
どこまでも不意打ちな展示
右手に向かうと小さな小部屋を覗き込むと見える風景が…これは!
一緒に行った友人がクスクス笑う声が聞こえる。なるほど、不意打ちでこの展示。
私が一番好きな展示室
次の部屋に入って右手には天井から吊られたヒトの形のオブジェが8点。左側の空間には壁に油彩、ドローイング、彫刻。部屋の角の床と窓の下の床にまた寝そべる作品。なんともシュールな展示です。
そこに窓の外の木の葉と光がきらきら室内に入ってとても綺麗。
私が一番好きな展示室です。
人もまばらで静か、ゆっくりとした時間の中で作品を楽しむことができる素敵な場所。なくなってしまうのが本当に残念。
「加藤泉ーLIKE A ROLLING SNOWBALL展」
最後の部屋は彫刻作品のみ、そして撮影は不可。
隠し部屋(奈良美智さんの仕事部屋:アトリエ)
部屋の奥には白い壁に隠し部屋の入り口ドアがあり、中には作家:奈良美智さんの仕事部屋のようなギャラリーが。こちらも撮影不可なので写真に残せないのが残念。
…と思っていたら、2020年12月に行った森美術館「STARS展」に近い形の展示がありました。後日談なのですが、記事を書いたらリンク貼りますね。
🌸ミュージアムショップ
ミュージアムショップにはこの展覧会の図録(同時開催していた原美術館とハラミュージアムアーク両方の作品図録。
今回の美術展図録です。重くて買うの躊躇ったけど、買ってくればよかったかな?と思ってたら楽天市場にありました。 |
A4サイズ180ページで4180円)をはじめ、ソフトビニール人形(7150円)、エディションナンバー入りキーホルダー(2750円)の他、加藤泉さんのされているバンド「THE TETORAPOTZ」のCD、Tシャツなどもありました。
バンド「THE TETORAPOTZ」
このバンド、アーティスト5名(加藤泉、南隆雄、林泰彦、平嶺林太郎、大久保具視)で結成されているんですね。
2019年の10月27日まで群馬の方で個展も開かれていたようです。
🌸今回の展示、加藤泉さん作品の一部
🌸原美術館の様子(ギャラリー)
老朽化とバリアフリーの関係とはいえ、閉館は本当に惜しまれます。
すごくここの雰囲気良かったんですもの…
東京美術館巡りで書いた記事「岡本太郎記念館」の雰囲気も面白くて楽しいのですけどもね。
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Lin🌸