こんにちは、Linです🌸
色んな国の料理を食べられるイベントが東京のあちこちで開催されているので、と
フード系イベントにちょいちょい参加させてもらっていたコロナ前の状況が懐かしいですね。
カレー細胞さんのシブヤカレーチューンとか少しずつはイベントも戻ってきてはいるかなとは思いますが、これからインフルエンザも流行時期ですし
まだまだ前ほどの勢いで開催は難しいのかな…
さて東京といえば世界で一番いろんな国の料理が食べられると言われる都市。
東京にいるなら料理で世界一周を目指したい私です。
少し時間が空いてしまいましたがロヒンギャの食文化に触れるイベント…昨年2月に行ったツカノマフードコートさんのイベント記事を書きますね。
🌸ツカノマフードコート
2019年の10月から4ヶ月限定で開店していたツカノマフードコートさんは
日々により、さまざまなコンセプトの食イベントを開催していたポップアップ間借り系フードコートカフェ。
場所は神泉駅が最寄りです。(残念ながら2020年2月で閉店しています)
神泉といえば結構面白い飲食店が色々ありそうなエリアで
渋谷が近いのでカジュアルながらいい感じにお洒落感があったり、美味しそうなお店が隠れ家的に見つかりそうな場所。
そんなツカノマフードコートさんで「難民レストラン(ロヒンギャ)」(2019年2月)というイベントが。
ロヒンギャの食文化に触れられる貴重なイベントだったので、少し前のレポですが書いていきたいと思います。
🌸ロヒンギャって?
ロヒンギャというとTVのニュースで「ロヒンギャ問題」として耳にした事があるかもしれません。
ロヒンギャの居住エリアはミャンマー連邦共和国西部にバングラデシュと隣接したエリア(ヤカイン州またはラカイン州)とバングラデシュ人民共和国の東部チッタゴンに跨っています。
元はバングラデシュから流入してきた人々ですが、ミャンマーを追われてバングラデシュへ戻って難民化したりミャンマーへ再帰還した人々がいるのですが、
ミャンマーでは不法滞在者(ベンガル人と呼ばれる)として修学も就職も厳しく制限されており、バングラデシュでも難民や不法移民の扱いを受けているようです。
タイに海路で逃れたロヒンギャも違法な移住労働者とされており、人身売買も行われているという話も…
ラカイン州ではミャンマーの仏教徒との間で死者を伴う衝突がたびたびありましたが、宗教絡みのトラブルは色々と難しいですね…
2016年〜2017年の衝突以前には100万人がミャンマーにいましたが、およそ60万人がバングラデシュへ避難したようです。
ちなみに国際赤十字はロヒンギャという表現を避けたり日本の外務大臣記者会見では「ラカイン州のムスリム」と表現したりしているようです。
🌸食文化について
ツカノマフードコートへロヒンギャご飯を食べに行って思ったのは、住んでいるエリアはミャンマーに跨っていますがロヒンギャの食文化はほぼバングラデシュという印象。
実際のところ、よく食べるものは「米」「魚」で、ほとんどの食事に「カレー」が出る、
毎朝食べるのは「パロタ」というパン…いやこれ、バングラデシュとかなり被る食生活じゃないですか…?
この日イベントでお料理を作ってくれたのはロヒンギャのご夫婦。
日本に来たのは旦那さんが19年前、奥様は14年前とか言ってみえたかな。なので日本語もスムーズ。
色々と食文化などの話を聞かせてもらいました。
上記に加え、干し魚をよく食べるという話なのですが、魚を日本の家で干しているのか不思議になって聞いてみたところ、
マレーシアにいる奥様のお母様がパックして送ってくれているそう。(イベントには流石に出ませんでしたが)
もともとお母様はバングラデシュに住んで見えたようですが、
バングラデシュのロヒンギャに対する扱いがかなり微妙だったようで、国を出られたそう。
他の兄弟も全員、別々の国に住んでいるとか…日本にいるとあまり接する機会がないのですが、
世界にはたくさんの難民がいるんだなあと少し悲しい気持ちになります。
🌸イベントフード・ロヒンギャ飯
ツカノマフードコートのイベントメニューは2種類。マトンとチキンです。
そこで私はマトンカレープレートと迷いながら、チキンカレープレートを注文。
マトンカレーにはパロタ(パン)が付いていたので、
羊肉とパン好きの私はかなり惹かれたんですけど、チキンカレーにしてみました。
ワンプレートの内容は、チキンカレー、ライス(バスマティライス+ジャスミンライス+日本米の3種混ぜ)、
味付き茹で卵、ニンジンと玉ねぎのスパイシー酢漬け(インドでいうところのアチャールかな)。
チキンカレーはかなりシャバシャバの緩さ。辛さはなくマイルド。牛乳を使ってるのかな。
ちなみにインド料理屋さんに行ったらぬるい温度で出されたといって気を悪くする日本人のかたがたまにいますが、
インドは手食で食べる文化なのでもしかしたらぬるいのがデフォルトなんじゃないかなーと思っています。勝手にですが。(つまりただの推測)
手食といえば、バナナリーフに乗った食事を食べたことが(日本でですが)あって、その際に手食デビューしました。
食事の温もり、触感の違いを指先で感じながら香りを楽しめるので楽しいです。
今はコロナの関係で手食は難しいですけど。
私が手食デビューしたのは中野にある南印度ダイニングのミールスです。行ったのは何年も前ですがバナナリーフに乗った食事を混ぜ混ぜしながら手で食べたのが懐かしい。
チキンは骨付きでごろっと。
そうそう、3種類の米が混ぜてあるのは現地でそのように食べているわけではなく、
どうやら現地で食べているお米の食感を表現しようとしてのことみたいです。
なんていうお米なのか分からないようだったので「チニグラ米ですか」と聞いたところ、
そんな高級品!と驚いた顔をされてしまいました。
お米も色々あるんですよね…確かに長粒米の中でもバスマティライスは高級品だったはず。
(チニグラ米は自分が聞いたことのある米の名前です…無知で申し訳ないことをしました。汗)
ちなみにイベントでの飲み物はノンアルコールのみ。
これはおそらくイスラム文化圏の料理だからお酒は出ないってことなんですね。
たぶん。そこでオリジナルのドリンク、「マサラチャイダー」なるものをオーダー。
ジンジャーエールにスパイスを色々使った炭酸の飲み物でしょうか?
生姜もスパイスも身体に良いし、個人的にはこの刺激感は結構好みです。
🌸デザート
イベントで置いていたデザートは「シェマイ」です。
以前にブログで書いたバングラデシュ料理の記事でも食べていますが、シェマイは細く伸ばした麺を揚げて牛乳と砂糖で煮たデザート。
ロヒンギャ飯でもシェマイの名前が出てきたので、ついオーダー笑
そしたら意外とボリューミーな量でサーブされて結構びっくり。
お味はすでに知っているので特筆するようなことはないのですが、
やはりバングラデシュの味を大切に故郷の味として持ち続けているんだなあ、と。
平和な世界が来てほしいと切に思います。
そしてロヒンギャの食文化に触れるとやはり源流となったバングラデシュにも想いを馳せてしまいますね。
バングラデシュ料理を食べた話の記事はこちら↓↓
難民クルド家庭料理の記事も良かったら覗いてみてください。