東京で現地仕様?バングラデシュ料理を食べる(美味キッチン@浅草橋)

この記事は約9分で読めます。

こんにちは、Linです🌸

浅草橋に出かける用がありついでにとランチを調べていたところ、バングラデシュ料理屋さんを発見。

バングラデシュ…インドに囲まれた国…インド料理と違うの?

インドに囲まれているのでメニューの数々はインド料理とかなり被りますが、スパイスの使い方が違うようです。

使われるスパイスはニンニク、生姜、コリアンダー、クミン、シナモン、カルダモン、ターメリックなどインド料理で使用される馴染のあるもの。

ゴロムモシュラ(シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグなど)は肉料理に使われますが、ベンガル地方(東インドやバングラデシュ)で使われる5種類の調合スパイスパンチフォロン(カロンジ、クミン、マスタード、フェヌグリーク、フェンネル)は野菜や魚料理に。

インド料理に近いですがスパイスはバングラデシュの方がシンプルで、マスタードオイルを沢山使った素朴な味わいだとか。

現地に行ってもないのに現地の料理を味わいたいわたし。もちろんバングラデシュならではのお料理を色々食べてみたい。

そんなわけで、浅草橋にある「美味キッチン」さんにお願いをして東京で現地仕様?バングラデシュ料理を食べたいと色々と作ってもらいました。

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🌸バングラデシュってどこにあるの?どんなお料理?

バングラデシュの位置

バングラデシュは正式名称バングラデシュ人民共和国。 

先日書いた記事、ブータン王国の近くです。海沿いですね。面積は日本の半分以下ですが人口密度は日本の3倍(2015年統計)です。すごい。

海も川もあるので魚をよく食べるとのこと。あと米。結構な量を食べるそう。

美味キッチンさんで色々質問したところ、日本人は辛いの苦手だから辛さ控えめにしているとのこと。日本人って全世界的に見て辛さにはあまり強くないんでしょうか?(ふと疑問)

現地仕様では結構辛いものもあり、唐辛子をそのまま齧ったりするよーとお店の方が言ってました。

ちなみにバングラデシュはイスラム教圏なので豚肉はホテルくらいしか置いていません。

肉は羊、牛、鷄を食べるみたいですが、肉より魚と野菜をたくさん食べます。

バングラデシュでは金曜と土曜が休みの日なので、金曜はビリヤニやテハリなど少し手数のある米料理を作るのだそうです。

同じイスラム圏のヨルダンでも日曜が週初めですもんね。(「ヨルダンの食文化や現在の状況についてzoomでお話を伺ってみました!」より)

また、夜はパンみたいな軽食くらいであまり食べない人が多いとも。そこで調べてみたところ、午前と午後の軽食を入れると1日5食食べているみたい。1日5食なら夜は軽めになりますよね☺️

🌸実際にいただいたバングラデシュ料理メニュー

バングラデシュ国魚ヒリシュのカレー

バングラデシュといえば魚カレー。川魚のルイフィッシュや、海魚のヒリシュ(ilish, hilsaとも呼ばれる)が有名です。

海魚のヒリシュはバングラデシュの国魚。日本では手に入りにくいため高級魚の分類かな?

ネットでみていると1匹、3~4000円しそう。(推測)

確かお店の人情報でバングラデシュは米1kgが50円くらい、ヒリシュは1匹300円くらいと言っていたので、米の値段と比較してもちょっと高級なのかも。

「小骨が多いので慣れないと食べにくいが「バングラデシュの人はみんな好きダヨー」とのこと。

美味キッチンさんで普段はやってないメニューとのことでしたが、ルイフィッシュカレーセットの魚を変更してもらう内容でお願いして作ってもらいました。(手に入りにくいのでお値段もちょっとだけ上がりましたが)

食べてみると、おお、これは確かに美味しい。これ現地の新鮮な魚で料理したら、どんなに美味しいだろう?

ちなみに「小骨が多い」という前情報をもらっていたにも関わらず、心が折れそうな量の小骨が出てきて大変苦労しました。

魚の骨が喉に刺さって、ご飯丸呑みでも取れず耳鼻科にかかって抜いてもらったことのあるLinは、かなり恐る恐る食べました☺️

小骨さえ無ければ「飲めるカレー」認定ですよ、これは。

一度揚げてからスパイスで煮込むのがバングラデシュの魚カレーの作り方らしく臭みもありません。

チニグラ米のポラオ

セットのご飯はチニグラ米のスパイス炊き込みご飯のポラオ。フライドオニオンのトッピングと共にいただきました。

スパイスはガッツリではなくほんのり香る仕様です。(具のないビリヤニのような感じでしょうか)

バターから不純物を取り除いた「ギー」の甘味と香りに、オニオンのサクサク食感が良い感じです。 

チニグラ米のポラオ
チニグラ米のポラオ

チニグラ米とは?・・・世界で最も香りが良いとされるバングラデシュの短粒米です。日本米より短く高級。バングラデシュではカリジラ米とも呼ばれるお米です。

ちなみに先に書いた「ルイフィッシュ」は川魚ですが、バングラデシュの川上にある国、ブータンなんですよね。

ブータンでは川魚は釣って食べない慣習が…という話をブログに書きましたが…うーん。気にしたら負けかなと思っています笑

ビリヤニ(スパイス炊き込みご飯)

マトンビリヤニ(美味キッチン)
マトンビリヤニ

最近、市民権を得てきたインド亜大陸スパイス炊き込みご飯です。

インドの長粒米バスマティライスと肉、野菜などを炊き込んだお料理。

ビリヤニの種類について

ビリヤニには炊き方による分類があり、カッチビリヤニ、パッキビリヤニ、生米(ヒンドゥー式)の3種類があります。

 ・カッチビリヤニ・・・スパイス、ヨーグルトでマリネした肉を鍋の底に敷いて、半分炊いたお米を乗せて火にかけたもの。

パッキビリヤニ・・・カレーと半分茹でたお米を交互に鍋へ入れて層を作り、蒸して炊き上げる方法。

生米(ヒンドゥー式)・・・水気の多いカレーを洗っただけの米と共に炊き上げる方法。

(ちなみに時々聞く「ダムビリヤニ」は、小麦粉を水で練ったもので鍋と鍋の蓋の間を閉じてビリヤニを炊いたもの。)

こちらではマトンカッチビリヤニをいただきました。ホールスパイスごろごろ入っているので、噛まないよう気をつけて。(好きな方は噛んでください笑)

ダックブナ (アヒルのカレー)

ダックブナ(アヒルのカレー)バングラデシュ料理
ダックブナ(アヒルのカレー)

バングラデシュではアヒルも食べるとのことなので、こちらをリクエスト。

ブナというのは汁気の少ないカレーのことです。ブナの語源は「炒める」という意味で、反対に、汁気の多いカレーは「ジョール」といいます。

食べてみると想像していたドライ系の少しドロッとしたようなパサパサとしたようなカレー、というほどでもなく比較的汁気がありました。

そしてアヒルの肉は臭みがなくて身がぎゅっとしまった感じ。赤身系になるのでしょうか。ちなみにバングラデシュでアヒルは精がつく食べ物とされているようです。

野菜のバジ (炒め物)

野菜のバジ バングラデシュ料理
野菜のバジ

バジは炒め物、または揚げ物。細かく切った野菜を玉ねぎ、にんにく、クミンといったスパイスと一緒に炒め、柔らかくなるまで蒸した料理です。

細切りのじゃが芋みたいなのが入っていて、野菜炒めに入れる野菜としてはちょっと意外。現地ではチャパティやルティなどのパンで包んで食べたりするようです。

羊の脳味噌(シープブレイン)

シープブレイン(羊の脳味噌)バングラデシュ料理
シープブレイン(羊の脳味噌)

羊の脳味噌というとゲテモノ感がありますが、パキスタンやネパールなどで食べられる食材。

「ブレインマサラ」「マトンブレインカレー」という名前で食べられるお店も何軒かありますが、どこにでもあるメニューではないのは確か。

わたしはトルコ・イラン料理のお店で初めて食べましたが、なかなか美味しいですよ。こちら美味キッチンさんでいただいたシープブレインはこってりと濃厚にスパイスで味付け調理された羊の脳味噌です。

ドライ系のカレーと言っても良いのかな。白子のようにくにゅっとした食感で脂がのって甘い。人によっては癖になる味かもしれません。

ニハリ(スネと骨髄のシチュー)

ニハリ(牛スネ肉バージョン)
ニハリ(スペシャルバージョン)

インド、パキスタン、バングラデシュなどインド亜大陸で食べられる煮込み料理です。羊や牛のスネ肉、山羊肉、鶏肉を骨髄と一緒にスパイスで煮込んだもの。

美味キッチンさんでいただいたのは牛の骨髄。

パーティ使用で出してもらったのでかなりインパクトのあるビジュアルです。この骨の中にある骨髄がプルップルで、蕩ける甘味たっぷり。骨に口をつけて吸い出して食べます。

生姜が効いていて実に美味しい。ポロタナン(パン)と一緒にいただきます。

ダッカやチッタゴンでは一晩かけて煮込み、日の出の早朝に食べるそう。

パキスタンの国民食でもあります。また、ニハリは民間療法で風邪や熱に使われることもあったようです。

生姜がたっぷり効いていたので薬膳っぽく食べられる雰囲気はなんだか分かる気がします。  

ビーフテハリ(牛肉炊き込みご飯)

ビーフテハリ バングラデシュ料理
ビーフテハリ

ビリヤニと同じく炊き込みご飯ですが、スパイスも肉も控えめ。ゴルマンショテハリというのが現地でのメニュー名です。

牛の肉から出た出汁と塩、軽めのスパイスでビリヤニよりあっさりと滋味深いお味。 

シェマイ(デザート)

シェマイ バングラデシュのスイーツ
シェマイ

バングラデシュでデザートはミスティといいます。

美味キッチンさんで、バングラデシュならではのデザートを食べたいとリクエストしたところ、パイシェ(チニグラ米を牛乳で煮込んだデザート)を勧められたのですが、やっぱりシェマイがいいかなと提案いただき作ってもらいました。

シェマイは細く伸ばした麺を揚げて牛乳と砂糖で煮たデザートなのですが、これがまた美味しい。バングラデシュではお菓子としてだけでなく、朝食にパンで挟んで食べたりもするようです。

また、ムスリムのラマダーン(断食)明けはイード(祝祭)になるのですが、イードで食べたりもするそう。

バングラデシュ料理
バングラデシュ料理

バングラデシュ料理のレポート、いかがでしたでしょうか?

写真を見ていると茶色と黄土色・黄色一色になってしまうのですが、味は単一ではなく、食べてみるとバラエティに富んでいます。

ランチで行った際にアルブカラ(プラムの一種)が入ったチキンが出てきたことから現地に近い食事を食べさせてくれるのではと思ったのが今回のきっかけ。

ダメ元で聞いてみたところ快くOKしていただいたので、色々とワガママを聞いてもらい沢山のバングラデシュ料理を作ってもらいました。

他に食べたメニューの写真も下のギャラリーにあげておきますね。

そして、キチュリやルイフィッシュなど食べてないメニューもあるので、またリベンジしたいところです。

関連ランキング:カレー(その他) | 浅草橋駅蔵前駅両国駅

そうそう、2019年の2月に、「束の間フードコート」さんでロヒンギャ飯を食べるイベントがあったのですが、やはりバングラデシュ料理。

ご興味のある方はぜひ覗いてみてください〜

Lin🌸

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コメント

  1. くらひと より:

    やっほー。来ましたよ〜(^^)。そして、すごい!1つの記事でこの情報量!ものすごく詳細でしかも分かりやすく勉強になります!
    食べに行きたいと思いました。

    • Lin より:

      来てくれてありがとう\(๑´ω`๑)/
      美味しいから是非食べに行ってみてください〜☺️
      外国のお料理は色々なものがあるから興味がつきないです

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