手描き友禅の体験レッスンに行ってみた。レポ。

この記事は約5分で読めます。

着物好きな先輩から誘われて、手描き友禅の体験レッスンに行ってみました!

私、着物は全く着ないんですけど(ADHD的に動きづらいのが辛いから)、伝統工芸的なものってちょっとやってみたかったんですよね。

習ったことを忘れがちなので備忘録にしつつ、こんな感じだったよーというご参考になればと思います。

行ったのはハクビ京都きもの学院。着物の着付け学校の老舗です。

着付け教室はハクビ京都きもの学院
きもの着付けならハクビ京都きもの学院。女子力アップにも効果的なきもの着付け。ハクビなら女性らしい所作や歩き方まで丁寧に指導いたします。まずは無料体験レッスンで教室の雰囲気を感じてください。
スポンサーリンク

手描き友禅とは

白生地の色を染め模様を描いたり刺繍を施して着物は作られているのですが、布に模様を染める技法のひとつに「友禅(ゆうぜん)」があります。

隣あう色が滲まないように糊を使い地の色と模様を染め分けていくのですが、この技法は江戸時代の扇絵師・宮崎友禅斎から始まったとされています。

友禅染めには、「手描き友禅」と「型友禅」の2つがあり、「手描き友禅」では筆で絵を描いて染めていくものになります。

繊密な作業で美しく描けるようになるには非常に長い修行期間がかかる伝統工芸です。

楽天などで色々と見ていると型押しした天然皮革に手描き友禅の手法を使ったお財布などの製品も見られるので、

手描き友禅の技術も着物だけではないのですね。ていうか私の財布がそうでした。気づかなかった。笑

ハクビ京都きもの学院ホームページには手描き友禅のレッスンが載っていないのですが、チラシをいただきました。

手描き友禅の体験レッスンは、3回五千円。

そのまま初等科のコースに進むことも可能とのことです。

面白かったら続けるかなと思うけど、画材が結構値段が張るようなので、先に占いの勉強をしたいところではありますが、

ちょうどハクビが何周年記念だかで少し安くなっているのもあったのと、誘われたのも縁かなと。

教室はハクビの店舗の中なので、こんな感じです。(西荻窪店舗

手順

一応、手描き友禅の体験レッスンでは、エプロンに描くか、巾着に描くか、エコバッグに描くか選べます。

エプロン使わないし、巾着も使わない私はエコバッグをチョイス。

絵柄についてはハクビさんの方でいくつかパターンの印刷された絵柄(花、蝶々、丸)を好きなように組み合わせて描いていく感じです。

一発描きで描けないよ〜

なんていうのも問題なし。なぜなら手描き友禅の体験レッスンでは、柄をうつして描くからです。笑

下絵を描く

胡粉(伍粉?)という貝殻の粉に黒を混ぜて、下絵を描いていきます。

(糸どりっていうんですかね、下絵のラインを取るという作業)

この時、薄手の布であれば下絵をまち針で止めてなぞることができます。

見えにくい場合は漫画の原稿描きに使うようなライトを使うそうです。ライトがあれば便利ですね。(漫画描いてたけどライトを持ってない私)

厚い布は茶子ペーパーであたりをつけていきます。(まち針使用、そのままなぞるとペーパー破れるのでボールペンでビニール越しに)

色がついちゃう〜と言っても、チャコペーパーは水で落ちるので大丈夫。

糸どりが終わったら、竹籤みたいな棒2本をX字にした道具で固定(四隅が針なので気をつけないと怪我するので注意)

彩色について

布を張ったら、竹籤を左手で持って回転させながら塗っていきます。

塗る方向は必ず左から右へ向かって塗るというのがやり方のよう。

もともと油絵を描いていたので、そんなルールめんどくさいぜ…と思うんですけど、多分そのやり方で塗った方が綺麗に塗れるように思います。

ちなみに筆は混ぜ筆と彩色筆(はけ)を別に準備する必要があります。

色を作るルール

色を作る時は必ず3原色(赤、青、黄色)全部を混ぜて作ります。

例えば。オレンジを作るのに赤、黄色を混ぜたところに青を直接入れると濁った色になったりするので緑を足すなどするというのがルール。

ちなみに色を作るのは手描き友禅の体験レッスンでは難しいので先生が作ります。(出す量が調整難しそう)

この際、バインダーという定着液を使うのですが、色とバインダーは1対1の割合でまず混ぜます。

最初に作る皿は濃い色で、あと2皿色を作ります。

濃い色、中間、薄い色。

ちなみに色はすぐに乾いてくるので水を必ずスポイトで足すこと。

彩色のルール

色は薄いものから一枚ずつ塗っていきます。

薄い色は少し緩めでぬるのですが、緩すぎると滲んだりするので良い塩梅に調整する必要があります。

次に中間の濃さを乗せてぼかしていきます。塗る時は一気に伸ばして塗らないと筆の跡が残るので気をつけること。

最後に濃い色を乗せてぼかす(そのまま載せるとボタッとしたりするので必ず新聞紙で拭き水分量を調整しなくてはいけません)

そうそう、濃いグラデーションは同じ方向で揃えない方がいいです。葉なら隣の葉を違う向きにグラデーションを濃くするなどです。

今回は椿の花芯にはっきりとさせる感じで胡粉の白い色を載せる感じで。

これが初回の体験で描いた作品の途中経過。

間違えてはみ出たところも胡粉を塗って誤魔化せるので便利!(なお、金粉を乗せたりして誤魔化すこともあるのだとか)

ちなみに胡粉を下地に塗るとパキッとした色になるので、濃い布地に手描きするときなど、ベースをそれで塗ってから、色を入れると色がはっきりと映える感じになります。

乾燥させるのにドライヤーを使ったりするそうですが、エアコンの風でも結構かわきますね!

初回はここまで。この布は試し塗り用なので、次回はエコバッグの方を開始する感じになりそう。

ブログ記事は習ったことを忘れがちなので備忘録にしつつ、こんな感じだったよーというご参考になればと思って書いています。興味のある方はぜひ行かれてみてください⭐︎

そうそう、着物は着ないけど布が好きな私。パレスチナ刺繍帯クリスマスマーケットに行ってみた記事も書いています。(ブログ記事はこちら

よかったら覗いてみてください〜

東京オペラシティで2019年に開催された現代ファッションの展覧会の記事もあります。(ブログ記事はこちら)よかったらこちらもどうぞ〜

ブログランキング・にほんブログ村へ

タイトルとURLをコピーしました