グルメな友人と久しぶりに会ってランチした後、グルメ経由でちょっと話題になっていたチョコレートを買ってみました。
タイのオーガニック・ビーントゥーバーチョコレート、ガートココア(Kad Kokoa)上妻正治氏コラボの限定ボンボン「タイセレクション」実食レポです。
ガートココアとは
ガートココア(Kad Kokoa)は2018年にバンコクで誕生した、タイ発のBean to bar(ビーントゥーバー)チョコレートです。
カカオの産地というとアフリカ(ガーナやコートジボワールなど)、南アメリカ(エクアドルやベネズエラなど)が有名なのでタイでチョコレートってあんまりイメージないかと思うのですが、東南アジアでもインドネシア、ベトナムに産地があります。
タイの産出量は多くはないものの高品質。ガートココアではタイ産のオーガニック・カカオ豆から豆の選別、焙煎、摩砕、調合、成形すべてを、自社工房で行っています。
使用しているのはタイのオーガニックきび砂糖とカカオ豆のみとシンプル。
乳化剤や添加物は使用しないでタイの産地ごとに異なるカカオの風味を味わうというコンセプトの元、丁寧に作られています。
また、タマリンド、スパイスなどをミックスしたタイならではのフレーバーチョコレートも。スパイスとスイーツって合うんですよね。(先日食べたスパイスジェラートの記事はこちら)
2021バレンタイン限定「タイセレクション」
グルメ友達からの情報で、クリオロの上妻正治さんがコラボした商品が2021年バレンタイン限定ボックスで販売されていること、非常に良い評判があるという話を聞きました。
上妻正治氏コラボの限定ボンボン「タイセレクション」は、雑誌の「an an」でも紹介されていましたね。
上妻正治さんとは
上妻正治さんは、中目黒に本店を構えるパティスリー、エコールクリオロのシェフ。
2017.ワールドチョコレートマスターズ 日本代表選考会3位や、ジャパンケーキショーで2度金賞を受賞している経歴をお持ちの方です。
クリオロといえばフランス人パティシエ「サントス・アントワーヌ」のお店。
幻のチーズケーキや糖質制限スイーツなども有名です。
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東急フードショーへ
というわけで、東急フードショーの1階、バレンタインチョコ特設売り場へ向かいます。
行ったのが2/14のバレンタイン当日。密だなと思ったのですが、平常時ならもっと密だったと思うので、まだ良かったのかも。
売り場
赤いハートのチョコレートが映えるデルレイさんの隣のブースで、何人か並んでいました。
板チョコ(タブレット)、チョコレートキャンドル、カカオニブハニーなどもあったのですが、初志貫徹でタイセレクション(税抜き1900円)購入。
と言いながら、一応、「めちゃくちゃタイっぽい」イメージの、「ソルティッドタマリンド」という板チョコ(税抜き1450円)を購入。
絶対こんな組み合わせのチョコ、他にないだろうと思って。
🌸タイセレクション
上妻正治氏コラボの限定ボンボン「タイセレクション」は5粒のボンボンボックス。
4箇所のカカオ豆農場からきたチョコレート使用です。
4箇所のカカオ豆農場
Prachuap(プラチュワップ)はマレー半島北部にある海沿いの県。13kmしか東西の幅がなく、海から険しい山まで。カオ・サームローイヌート公園にはタイ最大の炭水湿原がある。
Chumphon(チュムポーン)はPrachuap(プラチュワップ)からさらに南下した海沿いの町。
Chiangmai(チェンマイ)はタイ北部、山間の町。
Chantaburi(チャンタブリー)はタイ東部にある海沿いの場所。
結構タイのあちこちで作られているんですね。産地で味わいが変わるそうですが、ボンボンはフレーバーがあるので味わいの違いまでは分からないかな。
しかし、評判を聞くと食べるのが楽しみ。
…というわけで、実食レポしていきたいと思います。
タイミルクティーxライチ
Prachuap(プラチュワップ)のチョコレートを使用したボンボン。
タイミルクティーとライチを組み合わせたミルク風味のガナッシュです。
歯を入れるとライチの香りがふわっと鼻腔に満ちるのですが、タイティーとダークチョコレートの燻したような深い香りと風味が強いため、甘さ・軽さはそこまで感じないかも。
ガナッシュの舌触りが非常に繊細なのは、さすが日本ですね。
レモングラスxココナッツ
Chumphon(チュムポーン)のチョコレート使用。
ドーム型のボンボンの中には、レモングラスガナッシュとココナッツプラリネの2層仕立て。
これは美味い。
ガナッシュのレモングラスの香りが、ふくよかに広がり、ココナッツプラリネの香りが邪魔をしないでそれを支える。
ガナッシュの口溶け感も惜しむ間も無く、口の中で溶ける。もう少し、もう少しと思う暇もないです。すごい。
パッションxマンゴー
Chiangmai(チェンマイ)のチョコレート使用。
とろりとしたパッションジュレの酸味がじわじわと口の中に残るような存在感だけれど、マンゴーガナッシュのショコラと丸みのある甘さが柔らかく支えてくれます。
南国フルーツの味わいが調和して良い感じ。
ジャスミンxレモンバーム
Chantaburi(チャンタブリー)のチョコレート使用。
独特の苦味と爽やかな芳香、酸味。この味は他ではまず食べられないと思います。
少し癖がある分、好きな人は病みつきになるかも。
メコンウィスキー
ハウスブレンド58%のメコンウィスキーをブレンドしたガナッシュ。
メコンウィスキーの香りとチョコラの香りが混ざりあい、香り高く、甘味のバランスが絶妙。
ふと甘酒を思わせる風味で美味しい。これ、好みかも。
🌸ソルティッド・タマリンド
上妻正治氏コラボの限定ボンボン「タイセレクション」だけではなく、せっかくなのでと板チョコ(タブレット)でこちらを購入したので実食レポ。
タマリンドはトムヤムクンなどで使用される酸味の強い果実です。
ソルティッド・タマリンド(salted tamarind)ということで、塩気と酸味のある甘いチョコレートだと思うじゃないですか?
数あるタブレットの中でこれが一番タイっぽいのではと選んだんですけど、かじった瞬間思っていたイメージと違う味が。
「え?これ…辛い!」
そうなんです、これチリ(唐辛子)が入ってました。
ドライタマリンドがゴロゴロ。後味にヒリヒリとした辛味が来る。
粒子の粗い岩塩のパンチも効いていて、これはねー、お酒に合うやつですよ!
お酒飲めないけど味はわかる(つもり)なので言いますけど。これは確実に酒のつまみになる!
うち、お酒…飲まれへんのや…(悲しい)
酒飲みの方へのプレゼントに、これは結構いいと思います。個性派にもオススメ。
ちなみに「インターナショナルチョコレートアワード2019・ワールド・インクルージョン部門」にて銅賞受賞もしているので話のネタにもなりそうです。
そんなわけで。
新たな食体験の1ページが加わりましたが、ワイ、甘いチョコが欲しかったんや…(涙)
昨年書いたバレンタインチョコレート記事、京都のオススメチョコレートについても良かったら覗いてみてくださいませ〜(ブログ記事はこちら)