私、東京の西側にて在住している看護師なのですが、美味しいものと綺麗なもの、民族文化なんかが好きなんです。
東京の西側に住んでいるので出没エリアは主に西側ですけど、都心に出る用事があればその付近で神出鬼没に食べに行くこともありまして。
看護師なんてものは休みが不定期だったりするもんですから、そんな時はブラブラと気楽にお一人様ご機嫌グルメをまわっています。いわゆる「孤独のグルメ」ってやつでしょうか。
コロナ禍でふらふら出歩くなと言いたい方もいらっしゃるとは思いますが、まあ密を避けてある程度必要最低限に抑えた外出で経済を少しでも活性できたら嬉しい、なんて気持ちで書いていきますので、一緒に歩いて食べに行っているような感覚で読んでもらえたら嬉しいなと思っています。
そんな第1回は、東京ナース食べある記・八王子編①「八王子食堂 日々」でほっこり朝粥。
🌸「八王子食堂 日々」
夜勤の明けた朝、非常勤先から歩いて美味しいパンを買いに行こうとたまたま通りがかった道に見つけた
なんだか雰囲気の良い店構え。
印象としては浅草あたりにある感じの、ちょっとした食品類なんかを置いてそうな、小さなお土産屋さんのような佇まいです。
入り口にある貼り紙を見ると、「サバ味噌定食1000円」など書いてあったのですが、まだ朝9時過ぎでしたからお昼の定食なんてまだ食べれる時間じゃないですよね。
ちらっとガラス扉を覗いてみると「営業中」と書かれており「朝粥」のメニューが。
店内へ
引き戸を開けて中に入るとカウンター、奥に向かって座敷が広がっています。
渋い、そして昔ながらの雰囲気がとても素敵。
これは、落ち着く〜
ここの建物はもともと20年続いた居酒屋さんの物件だったようです。
天井の作りなんかも凝っていますね〜。
「今、メニューはこの時間、朝粥だけなんですけど、いいですか?」とお店の方。
「ええ、朝粥をお願いします」といって、店内のメニュー表をチラチラと見てみると、
メニューには
小鉢ともう一品、と書かれた表には鳥唐揚げ、厚焼き玉子など一品が100円〜200円のものが並んでいる。
「この時間は揚げ物と焼き物以外なら出来るんですけどね」
ははあ、なるほど。
まあ朝っぱらからそんなガッツリと頼む人もそういないでしょうからね。
ほっこり朝粥
お茶を飲みながら待っていると出てきたのはこちらのお膳。朝粥にこんな色々と小鉢が出て来るなんて有り難すぎる。
朝粥には鰹節で作った自家製ふりかけとフレッシュな生姜の細切り。
にんじんシリシリに和えられているプリッとしたグレープフルーツは爽やかに口の中でジューシィに広がる。
エリンギとサツマイモは醤油の香りと塩味。それにそら豆、漬物。
うーん、こりゃ幸せ。
夜勤明けという不健康な勤務の後に、優しく体に染み渡る朝ごはん。
枕崎の鰹節
「このメニューのところにある写真はどなたが写ってるんですか?」
「ああ、それは鰹節問屋のタイコウさんです。そこが扱ってるのは枕崎の鰹節なんですけど、一本釣りの鰹しか扱ってないんですよ。」
網を使った漁でとった鰹では鰹にストレスがかかってしまうので美味しくない、近海で一本釣りにした鰹はその点ストレスがかかっていないので旨味が違うとのこと。
「普通の鰹節だと沸騰させちゃダメなんですけど、旨味があるからどんどん沸騰させて出汁を取ってくれって言われるんですよ」
ストレスがかかった生き物の肉、全然味が違うというのはダチョウの肉だったろうか。
「このふりかけはその鰹節の出涸らしなんですけどね」
少しはにかんでお店の方が説明する。出涸らしというには随分と旨味があると思うのだけど、この出汁を使ったお料理は美味しいのだろうなあなんてふと考える。
またそのうちに来ないといけないな、と食べ終わってお代を支払い、外へ出た。
こんなにしっかりとした副菜のついたお粥セットが500円というのはなかなか満足度が高い。そんな夜勤明けの朝でした。
🌸お店情報
平日:定食12:00-18:00
土日 :朝粥8:00-10:00
定食12:00-15:00
定休:月曜日,第一火曜日
お店の場所
八王子食堂 日々さんの手作りふりかけ
ほっこり朝粥に乗っていた手作りふりかけがこちら。お店のInstagramから。