お疲れ様です。仕事が終わった後のご飯って、安い高いに関わらず美味いもんが食べたい私です。
今回は日勤の後に先輩夫婦から誘われて中国の手延べめんが食べられるお店にやってきました。
先輩のご主人が中国で仕事もされていた方で中国語もペラペラ。そんなご主人が見つけてきたお店だけに手延べ麺も現地仕様に違いない…
東京で世界を食べ歩くのが趣味の私は期待大です。
華藤 蘭州牛肉麺
場所は高幡不動駅から徒歩数分。参道の右側の路地を入って少し歩いた場所。
赤い光と提灯が下がる、ザ・中華料理!という店構えです。
新しいお店らしく食べログの登録もありません(2021年2月時点)
高幡不動というとアジャンタ出身のシェフが作るインド料理「アンジュナ」、パティスリー「フジウ」、バラエティ豊かな団子カフェ「Cafe de dango」くらいしか知らなかったんですが
ラーメン屋さんとかも結構あるんですね。
ちなみに蘭州牛肉麺のお店は東京都心に行けば色々あると思うんですけど、西エリアが居住エリアの私は都心に出るのがまずハードルなので、
高幡不動でこういうお料理が食べられるのはとてもありがたい。
蘭州ってどこにあるの?
中国の北西、市内を黄河が東西に流れるエリアです。シルクロードの要衝で、漢民族、回族、白い帽子を被るイスラム系の住民が多いところ。
標高1600mの盆地にあります。
ここは石油の埋蔵量が中国一のため、現在は10大工業都市の一つ。盆地で空気の入れ替わりが難しいことから大気汚染の問題を孕んでいます。
蘭州牛肉麺とは
牛肉のスープに、カンスイを使用したコシのある手延べ麺を合わせた拉麺です。本場の蘭州牛肉麺には香辛料を加えた辛い油がかかっています。(辣油とは違うのかな?)
中国在住の回族、ムスリム(イスラム教徒)の料理(清真料理)の一種で、豚肉由来や一部の魚介由来の食材、酒による下味は使わないハラール料理です。
中国手延べ麺の違い
こちらは麺のタイプを9種類(九大麺型)から選べます。細い麺から太麺、平麺、三角の麺まであります。細いものは素麺みたいに細いんですって。(先輩情報)
九大麺型
1.毛細(マオシー):極細麺です。
2.細(シー):細麺。
3.二細(アーシー):中太麺。
4.二柱子(アージューズ):太麺。
5.韮叶(ジューイエ):平麺。
6.寛(クワン):太目の平麺。
7.大寛(ダークワン):極太の平麺。
8.蕎麦棱(チャオマイレン):三角麺。
9.粗蕎麦棱(フーチャオマイレン):太めの三角麺。
中国手延べ麺の違いと言っても、こんなに種類があるなんて…!
一番人気は細(シー)とのことですが、ここは定番「必食」と書かれている韮叶(ジューイエ)を注文することに。
で、麺を選んだら次はスープ。
華藤さんは蘭州牛肉麺が看板メニューなので、初回の私は迷わず蘭州牛肉麺を。
先輩は大寛(ダークワン)の担々麺、先輩のご主人はオススメと書かれた蕎麦棱(チャオマイレン)という三角麺にサンラータンをチョイス。
麺以外のメニュー
手延べ麺なので注文してから作るため、お腹がペコペコの私たちは一品メニューを色々とオーダー。
麻辣味の細長い干し豆腐の和え物(380円)、えび小籠包(4個で680円)、インゲンの強火炒め(980円)、胡瓜の和え物(280円)を注文。
小籠包は中から肉汁が出てくるのですが、ちょっと皮が厚めかな。もう少し薄い方が好みです。
インゲンの強火炒めは山椒がめちゃくちゃ入ってます。山椒好きの私は大丈夫だったけど、先輩はもう少しマイルドな方が良いって言ってましたね。
この干し豆腐の和え物は歯応えが独特で私は結構好き。家でも作りたいところ。干し豆腐の細切りは楽天にも売ってるみたいだから取り寄せてみようかな?
独特の歯応えというと中華街にある香港料理(南粤美食)の香港海老雲呑麺の麺がちょっぴり干し豆腐みたいな硬めの歯応えがして面白かったのを思い出します。(ブログ記事はこちら)
手延べ麺食べ比べ
韮叶(ジューイエ)
さて、私の注文した蘭州牛肉麺が最初に着丼。
柔らかくツルツルとした平麺は手延べ麺ならではの不揃い感が良いですね。
スープにパクチーがすごく合います。乗っているのは牛肉、大根、葱。ラー油は足りなければお好みで追加。
スープはスッキリ系で出汁が良い感じに効いています。
これはなかなか美味しい。
ちなみに時間経過とともにすごい勢いで麺が汁を吸うので、麺は汁重視の私は大慌て。
…汁吸っても美味しいんですけどボリュームがすごい(笑)
大寛(ダークワン)
先輩の注文した大寛(ダークワン) 担々麺。極太の平麺というだけあって、なかなかしっかりした麺です。
担々麺は色々と食べ比べてきた私なのですが、ここの担々麺、割とよくある感じの担々麺という印象。良いのか悪いのかっていうと何とも言えないんですけど、安定感があるかな。
蕎麦棱(チャオマイレン)
こちらがご主人の注文した蕎麦棱(チャオマイレン)の酸辣湯麺。これ、一番時間がかかっていたので作るのが大変なのかな?
サンラータンはケチャップが入っているのか甘くて濃ゆい味。薄口が好きな私はちょっとダメだったのですけど、この麺はなかなか良いですよ。
一本筋が入っていて断面は三角。この日食べた麺の中で一番歯応えというかコシがあります。
これはなかなか面白いですね。
今度はこの麺で蘭州牛肉麺を食べてみたいなあ。もしくは細麺トライかな。
お店情報
公式サイトもなく、食べログもないのでお店のツイッターを貼りますね。
ちなみに高幡不動店って書いてあるけど、別に支店があるわけでもなく…謎です(笑)
華藤蘭州牛肉麺で中国手延べ麺の違い、3種類を食べ比べしてみたレポでした。
中国といえばカンスイを使用しないコシのない麺というイメージですが、色々あるんですね。
末広町にある雲南料理のお店で食べた過橋米線(カキョウベイセン)もなかなか美味しかったので、ご興味ある方はぜひ〜。(ブログ記事はこちら)