こんにちは、Linです🌸
神奈川県に「いちょう団地」というところがあります。マニアも唸る、ベトナムグルメの桃源郷という噂の場所。
そこはブラジル、ベトナム、タイなど色々な国から移民してきた人々がたくさん住んでいるエリアのようで、日本人の舌に合わせない現地のベトナム料理が味わえるお店があるという噂。
今回はエスニック料理をいろいろとまわられているカレー細胞さんのRetty記事「【現地レポ】ベトナムグルメの桃源郷!神奈川には「いちょう団地」と呼ばれる、あまりに現地メシなスポットが存在する」を参考に、いちょう団地へと行ってみました!
いちょう団地とは
いちょう団地とは、神奈川県横浜市泉区にある、神奈川県最大規模の県営団地です。(大和市が隣接します)
約3600戸のうち約2割は出身国20ヵ国越えの外国籍の移住者といわれており、ニュースにも取り上げられてきました。
今回も例の先輩夫婦に車で連れてきてもらいましたが(いつも有難いことです…何しろ、電車で向かうと家から片道2時間30分なので…汗)
公共交通機関で移動する場合は、高座渋谷駅が最寄り駅。
いちょう団地までそこから大体、徒歩15分〜20分程度です。
いちょうマート
カレー細胞さんの記事を辿ると一番最初に書かれているのがこのいちょうマート。
駐車場が建物の裏側にあり、朝8:30〜20:00まで、いちょうマートご利用のお客様には無料で使用可能とのこと。
台数が5台までしか止められないのですが、無料駐車場があるのはありがたい。
団地の建物の1階にある商店街?のような感じです。
多国籍な食料品店が並ぶのかと思いきや、青果店や理美容、薬局などもあります。
シーワント(アジア食品)
一番最初に来たのは「シーワント」
中華料理、タイ、カンボジア、ベトナムなど、東南アジアのポピュラーな食材からマニア寄り食材まで色々。
油条(台湾の朝ごはん・シェントウジャンに乗っかってる揚げパン)の粉や、生春巻きの皮、ガピ(オキアミのエビパウダー)などの常温食材も面白いのですが、
冷凍食材コーナーが結構楽しくて、冷凍のライギョ、ティラピア、ナマズ、カエル(1パック500円)、パトウー(小アジ)といったラインナップ。
なかなか日本の食卓に並ばないこの食材たち。異国ですね〜。
他にも、タロイモ(400円)、バナナ、ジャックフルーツ(800円)、ドリアン(1300円)、白とうもろこしの冷凍もあってなかなか魅惑的。野菜も売っています。
(ちなみに、いったのが昼時だったからか、お店のおじさんからランチはどこ行くんだ、サイゴンが美味しいぞとめっちゃお薦めされました笑)
中華菓子 美樹園
シーワントの向かいにある中華菓子「美樹園」
なんか入りにくそうな入り口で、営業しているのかも分かりずらいのですが、ちゃんと営業中でした。
中華菓子と書かれていますが中華系のお菓子だけではなく、生の豆干(押し豆腐・550円)や調味料類などもあります。
お店の方は鴨の血を固めたゼリーをやたら勧めてきたのですが、ちょっと勇気が出ませんでした。
ベトナムレストラン巡り
いちょう団地とその周辺にはベトナム料理の食べられるお店があちこちにあります。
さすがマニアも唸る、ベトナムグルメの桃源郷。
探せばもっとあるのかもしれません。
今回、私たちはいちょう団地の敷地内にある「サイゴン」、「バインミーヴィエ」、「タン・ハー」の3箇所を巡ってきました。
いちょう団地から少し離れた場所には「フォンホン」というレストランもありましたが、3人で食べ回れる軒数は限られておりまして、今回は行かないことに。
ちなみに六本木にあるフーンナムでベトナム南部料理を食べに行った記事に、ベトナム料理の説明がここより詳しく書いてあるので、ベトナム料理ってどんな感じか知りたい方はそちらもあわせてどうぞ(と言ってもこの記事を読むくらいマニアな方には必要ない説明かもしれませんが…)
サイゴン
いちょうマートで色々お買い物をした後に、サイゴンへ遅めのランチにきました。
駐車場がなくてどうしようかとぐるぐる回っていたところ、お店の前の道路に皆さんハザードをたいた状態で(つまり路駐で)食べに行っているみたい。
まあそもそも交通量がほとんどない道路なので、できる荒技でしょうか。
苦瓜のシチュー(Canh kho qua trung)800円というメニューにすごく惹かれたのですが、夏季限定メニューでした。
前菜盛り合わせ
とりあえず前菜盛り(Do Nguoi)1000円からオーダー。
ピータン、らっきょ、乾燥小エビ、ミミガーみたいなやつ、ベトナムハム、大根とにんじんのなます、パクチーが乗った大皿。
意外と多い(笑)
あとで思ったのですが前菜盛りに乗った食べ物は、他の料理の添え物で出たりするので、あまり盛り合わせで頼む必要はないかもしれません。
バインセオ
バインセオ(Bahn Xeo)は越南風お好み焼き。850円。
海老やもやしを包んだ卵焼きを、きゅうり、なます、ハーブなどを葉物で巻いてタレをつけて食べます。
これが美味しいんですよ〜。
蒸し春巻き
蒸し春巻き(Banh cuon cha Luca)750円。プリプリの白い皮は厚めで、結構ボリューミーです。
牛肉のフォー
ベトナム料理を代表する料理の一つがこの麺料理。牛肉のフォー(Pho bo)は900円。
米粉のヌードルスープ。パクチーが実によく合うんですよ。さっぱりとした汁も良きです。
それにしても量が多い。3人で頼みすぎました。
カレー細胞さんおすすめのメニュー、豚肉と揚げ春巻のブン(Bun thit cha)食べたかったなあ。
(ブンという麺料理なのですが揚げ春巻きがゴロゴロ乗ってて美味しそう)
金福
サイゴンと同じ並びにある食材屋さん、金福。
店に入るとまず目に入るのは牛、鶏肉、豚のジャーキー。
500gで2、3000円だったかなあ。
日本ではなかなか珍しいものを置いていますね。
このお店でのお目当ては、焼き豚。この焼き豚を使ったバインミー(サンドイッチ)が絶品と評判なのです。
店内を奥に歩いて行くと、吊るされた焼き豚が並んでいて、計り売りでカットしてくれます。
焼き豚は1kgで2500円だけど、パック1つ分だと1000円くらい。
バインミーを作って欲しいというと、隣のお店で出すからそっちに行ってくださいと言われました。
そうそう、ちまき500円はバナナリーフ包み。1つ購入。丸い揚げパンも売っていました。
バインミーヴィエ(Banh Mi Viet)
そんなわけで金福の隣、バインミーヴィエへ。
中に入ると金福で接客してくれた女性が奥から出てきました。あ、繋がってるんですね(笑)
中はイートインできる飲食店。バインミー以外のメニューも色々あります。
バインミーは4種類あって、それぞれが500円。
魚のすり身バインミー(Banh mi cha ca)
焼き豚のバインミー(Banh mi Heo Quay)
卵焼きとソーセージ(レモン&ペッパー)のバインミー(Banh mi Trung & Suc Sich)
パテー・ハムのバインミー(Banh mi pate-cha Lua)
もちろん焼き豚を注文。
これはマジでめちゃ美味い!!これ毎日食べたいよ!
(何しろ、あの遠方でありながらリピートしたいと先輩夫婦も同じことを言ってました)
ちなみに新商品かな?竹炭バインミー(黒い&辛い)が600円で売っていて、これはこれでちょっと気になりますね。
(ちなみにちまきはモチモチのお米と鶏肉だったのですが、私はあまり好みではありませんでした…)
タンハー
サイゴンのある通りから南の方へ車で5分とかからない場所に、プレハブ的な建物の「タンハー」があります。
駐車場はこの建物の裏手にあるワンデーパーキング。1日500円。
ナンバープレートの4桁と、駐車番号、日数を機械に入力して先払いするシステム。
出てきたチケットを車の窓から見えるように置いておきます。
お店に入ると真ん中にでかい木の長机が並んでおり、その周りを囲む壁にはびっしりと食材が陳列されています。
まるで外国のマーケットに来てるみたい。
平日の14時頃だったと思いますが、満席だったので先に食材を色々とウォッチ。
ピータンのバラ売りもあって、1つ100円です。
いちょうマートなどでみた値段より若干高めな印象ですが、ここで揃えられる品数を考えると結構便利じゃないかなあ。
飲み物を注文してみる
席が空いたので着席。
噂のめちゃくちゃ分厚いメニューをパラパラとめくると、色々な謎メニューが目に飛び込んできます。
まずは飲み物を見てみましょう。
南国ドリンクが色々と並びます。
中に、サンポチェシンハーなるものがあって気になったのですが、残念なことに売り切れ。
サンポチェは柿みたいな果物で、ベトナムの地域によっては呼び方が違うみたいですね。
ちなみに上の写真の左下のジュース、なんか細ぎりの昆布みたいなものが入ってて気になる…
お店の人に「これ何?」って聞くと、「なんだろう?」と言って他の店員さんに聞いたけどわからない。
なんだろう??
結局チェータイ(Che Thai)を注文したのですが、これがまた美味い。
緑豆のほかライチ、ドリアンなどの果物が入った甘い飲み物なんですが、400円で南国気分を存分に味わえること請け合いです。
先輩のご主人はリョウトウ入り青汁、先輩は仙草ゼリードリンクみたいなのを注文していましたが、チェータイがこの中で一番好みです。
バップサオ
バップサオ(Bap xuo)700円。とうもろこしのバター炒めです。
小エビが入っていて塩気と旨みがあるのですが、特徴的なのがこの白とうもろこし。ねっとりとした食感があります。
ブン・マム
ブン・マム(Bun man )900円。香りが強い、クセのある麺料理です。日本人が頼むときは少し注意が必要そうな感じの発酵臭さがあります。
これは確かに好きな人は限られる味…というか匂い。
ガピ(オキアミのペースト)の味もするなあと思ったら、エビ味噌が入ってるみたい。
個人的には結構好き。
ほか、頼まなかったマニア料理を少し紹介。
バンカンチャーカー
珍しい生麺のお料理。バンカンというのはうどんほどの太さのある面で、さつま揚げが具のさっぱりしたスープ。
蟹入りのバンカンクアーは、タンハーでしか食べられないということなので、珍しいもの好きな方はぜひ。
ブンチャームック
イカのさつま揚げ入り細麺。ブンは米粉の細麺のこと。
ブンチャージョオ
「ホーチミンの味」と言われる揚げ春巻きの乗った汁なし麺。チャージョオというのが揚げ春巻きのこと。
甘いナンプラーのタレにつけて食べたり、ぶっかけにしたりして食べます。
ヨイトゥンチュン
豚のコブクロをポングトムという海老煎餅に乗せて食べる、甘酸っぱいおつまみ。
バインボットロック
タピオカ粉で作るベトナム水餃子。
他にも、新マンゴーの塩漬け(ピクルス)、羽化しかけの卵、鶏足(モミジ)のおつまみ(醤油味、レモングラス味)などなど…
そうそう、ここのバインミーもかなり美味しいらしいです。
タンハー、楽しいですね!
そしていちょう団地は本当にベトナム料理の桃源郷でした⭐︎
おまけ
小学校(廃校)の壁に描かれた子供たちの絵と、ゴミ集積所の説明書き。
多言語で書かれていますね。
いちょう団地祭り
今はコロナの関係で行われていないようですが、いちょう団地ではお祭りがあるみたいなんです。
コロナが落ち着いてまた安心して再開できるようになるといいなあ。
ベトナムカラオケ
近場にですが、ベトナムカラオケなるものもありました。
行ってはないのですが、ちょっと気になりますね。
関連ランキング:バー・お酒(その他) | 高座渋谷駅、いずみ野駅
フォンホン
フォンホンは結局、満腹すぎて行かなかったベトナムレストランです。
写真を見るとなかなか魅惑的…
まあ、3人で回るのは限界がありますね…胃袋3つじゃ足りません(笑)
日本の中の異国巡り、今回は神奈川県にあるいちょう団地でベトナム料理をあれこれ満喫してきました。
日本の中の異国巡り第一弾(ブログ記事はこちら)には神奈川県の愛川町で東南アジアの寺院、南米食材店など書いています。
よかったら覗いてみてください♪